3D Design Contest 2007
[ごあいさつ][応募要項][審査員][エントリー]
3D Design Contest 2007 3D Design Contest 2007

将来のプロダクトデザイナーを目指す全国の学生の方々を対象に、日本のプロダクトデザインの質と量の強化を目的として、 第一回学生3Dデザインコンテストはスタートしました。現代のプロダクトデザインは3Dデザインアプリケーションソフトウェアの習熟をなくしては語ることができません。
今回SolidWorks Japan社の協力を得て、希望者にはスチューデント版を貸与することで3Dデザインに取り組んでいただけるようにいたしました。 その結果、テーマ部門では56名のエントリーをいただきました。そして最終的に審査対象作品をお送りいただいた34作品(34名)からテーマ、自由作品の応募部門ごとに審査を行い、それぞれ受賞作品を選出いたしました。

テーマ部門賞:
・テーマ部門大賞 1名
・ユニバーサル賞 1名
・ユビキタス賞 1名

自由作品部門:
・優秀賞 5名

今回、応募締め切り後の審査、受賞発表のスケジュールにおいて、テーマ部門の2次審査を急遽行うこととしたこともあり、当初の予定より大幅に遅れることになり、ご応募いただきました方々には大変ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

2007年10月5日
3D Design Contest 実行委員会



今回は身近な「携帯電話」の3Dデザインに限定したテーマ部門、3Dデザインアプリケーションソフトウェアを使用した作品であれば何でも応募いただける自由作品部門の二つの部門でエントリーを受け付けました。 今年3月31日までを作品データの締め切りとし、3Dデータとデザインコンセプトをアピールしたドキュメントをセットとして応募していただきました。

テーマ部門応募数:16作品(16校)/エントリー28名(17校)
自由応募部門:18作品(15校)/エントリー28名(15校)

■テーマ部門の審査
応募いただいた全作品を、3Dデザインデータおよびコンセプトドキュメントをセットとし、審査評価資料として全審査員に作品データと評価シートを配布、デザインの完成度、アイデアの実現性などの視点で評価していただきました。6月下旬に評価シートを収集し採点を集計しました。 この時点において、審査委員長の村田智明氏より受賞に該当する作品が無いとの意見があり、2次審査を行いその結果をもって再度受賞作品を選定することになりました。そのため1次審査で評価された8作品を2次審査対象として応募者に通知。2次審査参加の意思を確認いたしました。その結果、9月5日を2次審査の締め切りとし、対象となった8名全員より再応募していただきました。 9月10〜16日に村田氏により2次審査を実施していただき、テーマ部門の「大賞」「ユニバーサル賞」「ユビキタス賞」の受賞者を決定いたしました。

■自由作品部門の審査
自由作品部門として応募いただいた3Dデザインデータおよびコンセプトドキュメントをセットとし作品審査評価資料として全審査員にデータと評価シートを配布、3Dデータの完成度、アプリケーションの習熟度などの観点で評価していただきました。7月下旬までに全審査員より評価シートを収集し採点を集計。自由作品部門の受賞者選出は、4名の審査員の採点の総合計を集計し、その上位5名の方を「優秀賞」といたしました。



3D Design Contest 2007


■コンセプト
日々生活している中で、携帯電話を道具として扱う時間が増えてきています。
だからこそ、誰かと手を繋ぐときのように、
手のひらで、指で、耳で、
触る、みる、聞く、使う、感じる、
その全てがここちよいかたちを考えました。
触りごこちで指を導くタッチパネル式の携帯電話です。

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【形状の意図】
■インターフェース(凹みのあるタッチパネル)
携帯電話は、画面と10数個のボタンを使用して操作するには限界を感じるほどに、
多機能化が進んでいます。
それと同時に、日常生活の重要な「道具」として欠かせないものになってきています。
そこで、タッチパネルというインターフェースの持つ「直観的なわかりやすさ」と
ボタンというインターフェースを持つ「押し慣れる触感」という
携帯電話に必要な両方の利点を得られるよう、タッチパネルディスプレイ表面に、
ボタンの凹みを加えました。

これにより、ボタン表示を機能毎に変化させることが出来るため、ユーザは
使い慣れていない機能でも少ないボタン操作で実行することが可能になります。
また、待受画面の設定により、まったく違う外観になる面白さもあります。

■スピーカー・マイク
ディスプレイ面上下にある溝が、スピーカー・マイクとして機能します。
“スピーカーらしい”、“マイクらしい”かたちは見せないようにしました。
これは、携帯電話は、“音”を聞く道具ではなく、“声”を聞く道具であるという
考えから生まれたかたちです。

■外装
携帯電話は、手のひらで本体を支えながら使用します。
その行為がここちよいものになるよう、裏面を、手になじむゆるやかな曲線で構成しました。
それに対して、ディスプレイ面は、タッチパネルを操作する指が美しくみえるよう、
平面的な構成にしています。

■カラーリング
携帯電話は、多くの感情、多くの思い出を共にします。
カラーリングにも、メッセージ性を持たせました。
あこがれ(black)、はつこい(red)の2色です。

■審査講評
指に伝える触感情報としての凹凸のカタチを、液晶表面上に透明部品で配置するアイデアは 美しさと可変する使い方(ユーザーバリエーション、タスクバリエーション)に対応する次世代型の携帯電話 への可能性を示唆するものとして高く評価した。フルフラットのシンプルでシャープな正面に対し、手やキーに なじむソフトな造形とのバランスにも新鮮さが感じられた。また、キーは、形状がブラインドタッチを可能 にするソフトなディンプルで、美しさと機能性を兼ね備えていて心地よくできている。(村田智明氏)  


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■コンセプト
「従来のボタンの位置では#(または*)が非常に押しにくく、指がつらい」と、私はずっと思っていました。 しかし、メーカーから発売される携帯電話はボタン配置がほぼ確定されていて、この配置を大きく変更すると消費者に受け入れられにくくなる可能性があります。
そこで、まず「なぜ押しにくいのか?」ということについて検討しました。
その結果「ボタンが下過ぎる位置にあるから押しにくい」という結論に行き着きました。
ボタンを押す指(親指)は指の付け根に近い場所を押しにくいのです。また、親指は親指の付け根より下で動くようにはできていません。 したがって、ボタン配置(特に最下段)を親指の付け根より上へもってきて、なるべく親指の付け根から離すと良いと考えました。

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これを実現するには真ん中に存在する十字キーが邪魔です。そこでこの携帯電話では十字キーを本体の右上に持ってくることで、 ボタンを移動させるためのスペースを確保しました。また、大きなスペースを確保したことでボタンを大きくすることもできました。 そして、十字キーを横に持ってくるついでにホイールを取り付けました。 これは十字キーを何回も押してカーソルを移動させることは携帯電話にも使用者にも良くないと考えたからです。(ボタンや指の疲労)。 ホイールはすばやくカーソルを動かしたり、webページを閲覧するときに非常に効果を発揮し、より快適に携帯電話を使用することができます。

ボタンはボタン上部が若干下がるように傾斜がつけてあります。こうすることでボタンを大きくすることができ、 ボタンとボタンの間に段差がうまれるのでボタンの位置を認識しやすくなります。

○CADではあらわせない機能
1)ホイール連動メニュー
・ホイールを回転させることで下図の部分を
「テレビ→ラジオ→メロディ→カメラ→ピクチャ→・・・・→テレビ」というように選択できます。またここにショートカットメニューを設定することもできます。
このメニューは本体上部の両サイドのボタンと連動しています。

2)フルフラットスピーカー
・画面全体がスピーカーになっている

3)メインディスプレイを180°ひねって、折りたたむことができる
(h8xa7-close1.easm参照)

4)ディスプレイのない面を外側にして折りたたんだとき時計が表示される(07-007-2.easm参照)



■審査講評
折りたたみ型の携帯電話の抱える問題点の一つは、テンキーが下位に来ることによるホールド性の低下であったが、十字キーを右上部に配置することで特定(右利き)の人にベストな操作感を与えている点が高く評価できる。閉じた時の使用性も今までに無い確実な操作感を達成できそうだ。この考え方が生かされて進化したデザインの スタイリングには、もう少し右に傾けた十字キー、肌アタリのフィレット処理、グラフィック処理、カラーリングなどの改善点も見受けられた。(村田智明氏) 


3D Design Contest 2007



■コンセプト
1, 外形や全体的のデザインについて
今、販売されている携帯電話の形で新しい要素を加える事を重視して制作しました。 なぜかというと、外形のデザインは最近になって小型化や薄形化等になってきました。でも限界はあります。 そこで新しい要素を携帯電話に付けようと考えた為です。そこで考えたのが、より一層の便利さ、面白さです。そして、この携帯を作成しました。

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2, 分離するところについて
最初に紹介する機能は分離する事です。 つまり、携帯電話の上下がスライドだけではなく、二個のパーツに分かれるようにできています。 なぜこのような機能を加えたというと、ワンセグ等のTVを見る為が大きな理由です。 でも、それなら今までの携帯電話でもできました。違う点は、電話でしゃべりながら見られる事や、メール着信などをサブディスプレイ等で知らせてTVを見続けることができるなどあります。 例えば、複数人数でTVを見ているときに着信があっても自分以外は見続ける事ができます。また、サブディスプレイも大きめに作りメール等の閲覧もできます。 しかし、分離する為出てくるデメリットもあります。それは、バッテリーが二つ必要な所です。 これは避けられようがありません。他には片方をなくす事だと思います。これの解決は、両方ともGPSにより位置判断できるようにしておきます。 片方を無くせば、もう片方から検索かけて探したり、 両方無くせばパソコン等から位置が把握できるようにしたりして解決できます。また、この機能により小さい子供に持たせて場所把握ができます。

3, 電池が使えるところについて
次に紹介する機能は電池が使える点です。この携帯の裏側には電池が入れることができるパーツが収納されていて、 それを引き出すことにより単四電池が使えます。これによりバッテリー切れで通話やメールをしたい時、電池を持っていれば少しの間使うことができます。 普段はこのパーツは収納してあるので邪魔にはなりません。

4, 展開することにより実現する使い方
2で説明した分離する機能ですが、その機能を使い実現する携帯電話の使い方を二つ考えました。 一つ目は、カメラ機能の補助です。カメラを動かしながらメインディスプレイで見ることができます。 また、集合写真を撮るときに片方をリモコンとして使えます。これにより、タイマー等の設定をしなくてよくなり便利になります。 二つ目は、メモリーのバックアップ機能です。分離する両方ともに大容量メモリーを積 んで合体したときにバックアップをとれるようにしておきます。それにより片方壊れても電話帳などのデーターは消えず、修理した後メモリーを復元できます。

5, よりこの携帯のデザインと機能の充実を図るためには
最初はタッチパネルも考えていましたが、タッチペンなどの分離物を無くすなどのトラブルを避けるためになくしました。 でも、もう少し画面が大きくなりタッチペンが使えるようになったら便利になると思います。 また、バッテリーの消費が激しくなるのでやめましたがUSB機器が使えるような端子を付けたりするのもいいと思います。

■審査講評
この提案では、分離することによって考えられる、様々な携帯電話の行為の可能性を示唆している点が評価された。 実際、電波を発信する部分を切り離して、脳から携帯を遠ざけるために親機と子機に分離した商品もあり、 TV電話、ワンセグ、GPS活用、メモ機能など、実際に実用化の可能性が高いアイデアである。 分離することによって見えてくる部分のディテールデザインをもう少し完成度を上げて欲しかった。(村田智明氏)


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■審査講評
説明がもう少し欲しかった。盲人が使うためのアドレスはどうして検索するのか、 どういった操作方法で電話をかけるのか、どういったときに音声がでるのか、 どうやってアドレス入力するのかなどの詳しい内容である。また、カタチとユーザビリティの関係性も、 もう少し完成度を上げて欲しかった。この電話は一般の健常者が使わない携帯ということで、 もっと究極であっていい面白いテーマだから。目の付け所がよく、これからも考えて行きたいテーマだと思う。(村田智明氏)


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■審査講評
縦から横へ、新しいカタチに起こる新しい使い方、これをもっと説明して欲しかった。 メール、携帯、ワンセグ、ブラウジング、ゲーム、それぞれに異なる使用性があり、 十字キーのレイアウトの違いによる使いやすさもそれぞれ考えなければならない。(村田智明氏)


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■審査講評
円形のカタチとその中に配置されたキー配列は、持ったときの自然な操作感が感じられて新鮮だった。ただ、ディテールデザインの処理やカラーリングに完成度が見られず、残念に感じられた。(村田智明氏)


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■審査講評
回転する部分も3つあり、そのうちの2つが四角形だが、片方だけが出ている状態の持ち方、使い方などが不明瞭で残念だった。 どこを持って、どの指でどこを押すかはヒューマンスケールの検証で最も重要なところだが、ギミックの面白さが先行したために、 回転することのメリット性が見えなくなってしまった。メール、携帯、ワンセグ、ブラウジング、ゲーム、などの機能に応じた回転のメリット性を再考することで、 いろいろと改良のポイントが見えてくると思う。(村田智明氏)


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■審査講評
甲殻類をイメージした携帯ということで、側面に真珠のような球体の出っ張りがあるが、これが単にオーバーデザインになっていないだろうか。 もう少し、控えめな見え方の中に実は大きな機能性が潜んでいるというほうが好感が持てるのではないだろうか。 多分、メールなどの操作感にこの凹凸は機能するのだと思うが、このあたりのプレゼンを上手くすればいい作品になったのだと思う。(村田智明氏)


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