
September 28, 2007, Tokyo Japan -- 第3回となる Stanford dfM Users' Meeting in Japanが、
紀尾井町ビル19階のトヨタ自動車紀尾井倶楽部ホールにて執り行われた。今回のホスト、トヨタ自動車を始め、参加企業は日立、東芝、日産、荏原、ソニー、サイドローズ。一社を除き、失敗学会の法人格を取得している。同会合は、日本国内で、石井浩介スタンフォード大学教授による Design for Manufacturing (dfM) 講座のライセンス受講をしている企業のユーザ会である。
この講座名 Design for Manufacturing の和訳が難しい。
今年中に日本語教科書も出版される予定だが、書名は『価値づくり設計』にほぼ決定した。

生産性の向上を目指すだけではなく、プロジェクトの前過程である設計や企画段階において、設計者や立案者が考えなければいけないことを手法化しシステマティックに適用して、後の修正や損失を最小限に抑える、あるいは利益が見込めないため大胆に破棄するなど、勘に頼る旧弊なもののやり方を打ち破り、冷静にかつ合理的に設計・立案を評価することを教える。不具合を如何に減らすかなどの手法もあり、失敗学の観点から学ぶことも多い。
今回の会合では、予め『...いかに企業収益、社会貢献への「成果」に結びつけるかに注目...Project 成功例とその理由、...何を持って、「成果」とするのかの意見交換』と課題が与えられ、各社の発表がなされた。

今回初参加の慶應義塾大学大学院は、2008年4月、新たにシステムデザイン・マネジメント研究科を開設する予定だ。研究科委員長就任予定の狼 嘉彰教授もその豊富を発表、『価値づくり設計』を教えたいとしている。
工業経営、MOTなど、言葉に踊らされる割には期待したほどの成果が上がらない工学系大学院での経営教育で今度こそはと期待がかかる。
この会合に出席して、『失敗学会』の「成果」はどう測ればいいのだろうと考えた。もちろん、会員数と、毎年年次大会で発表しているホームページアクセス数が指標にはなる。しかし、それ以上に、会員の皆様が失敗学会から発信している情報にどの程度満足しているか、測る方法があった方がいい。今年の大阪夏の大会(失敗学会会員リンク)では、アンケート調査を復活した。その結果もホームページに開示しようと思っている。Stanford dfM でいう Voice of Customer (顧客の声)だ。真の顧客の声を聞くのは確かにむずかしい。
(いいの・けんじ)






