昨日、理化学研究所脳科学総合研究センターの2つの研究室を、西村君と訪問しました。今日、明日の2日に分けて書きます。いずれも先日ブログで書いたシンポジウム「脳科学と芸術」でお会いしたのがきっかけ。まず最初に訪問したのは、生物言語研究チーム チームリーダー岡ノ谷一夫博士。20数名もの大所帯の研究室で、女性が半分くらいいらっしゃって全体として和やかな雰囲気でした。最初にコーヒーと、焼きたてのオカキ、目にいいよ、といわれてブルーベリーのドライフルーツをいただきました。その間、岡ノ谷さんから小冊子を頂き、
研究の概要の説明を受けて、ジュウシマツ、ハダカデバネズミ、デグー、生まれたばかりの赤ちゃんの声を、パソコンで聞かせていただました。
続いて、厳重に管理されている鳥、ねずみの飼育場所、実験現場の見学。全身にアルコール噴霧して、少し緊張した雰囲気で、密閉された部屋に入ると、中にはものすごい数(各種100匹くらいはいる)が飼育されており圧倒されました。
岡ノ谷さんは、人間のみが持つ言語の起源を研究されており、10年前にジュウシマツの歌に文法があることを発見され、鳥とねずみを対象に、「歌を歌う」というわかりやすい言葉で、ルーツを紐解かれています。
歌を歌う=音声学習と文法をもつ、この研究は鳥が一番適していて、それに意味を理解するかどうかを研究するために、ねずみを使っている、と私なりに理解しました。人間は、更に進化して、これらを統合する能力をもってはじめて言語を使えるようになっている、とのこと。
不思議にも、人間に近いサルは、歌を歌わない、とのこと。あと、もうひとつ歌を歌える動物がいて、クジラ、だそうですが、さすがに、実験室では扱いにくいですね。
一通りの紹介が終わり、岡ノ谷さんからのユニークな提案が出されました。それは、miuroでジュウシマツ、ハダカデバネズミ、デグー、生まれたばかりの赤ちゃんの歌を聞いて見ようとのこと。
研究室の隣の、広い会議室に、研究チームがあつまり、miuroに注目。
私は正直、こんなに集まって、がっかりさせないか、ちょっと不安で、どきどきしました。
しかし、音源を再生すると同時に、miuroがタイミングよく、もごもごと動き出し、発生が途切れると静止するので、まるで生き物のような振る舞いをしているようで、皆さん、「わぁー」と歓声がもれて、ほっとしました。特にパワフルな動きをしたのが、デグーというチリのアンデス山脈に生息するねずみの歌声でした。
私自身、先ほどパソコンで聞いたときは、単純に、実験で録音された音源にしか感じなかったのですが、miuroで再生すると、まず大音量で、クリアーな音質(音源自体、高価な実験装置で記録されていて高品質)、それに動きが加わって、生物に向ける感情移入、想像力が加わり、リアル感が生じて、面白い、楽しい気持ちになりました。動物の歌は、「求愛」がテーマとのこと。なにか人間の原始的な感覚をくすぐっているような、不思議な体験でした。
メーカの性でしょうか、私はすぐにこの研究成果を、商品開発に結び付けようと、いくつもアイデアがめぐってしまい、とってもハッピーな気分になりました。
最後に、岡ノ谷さん、そしてたくさんの研究者の皆さん、長時間にわたり、親切に対応していただき、有難うございました。






