精神発達に関する研究(3)
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『精神や思考の成熟に見られる臨界期の法則』
初等理科教育研究所
佐鳥毅
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3.成熟比
現代脳科学では、知情意のトータルな脳ネットワークの臨界期や種に固有な生得的成熟比のメカニズムは全く未知である。こうしたことから、利根川進や一部の脳科学者は分子生物学的技法を取り入れて、遺伝子をコントロールした動物の行動をモニターし、脳ネットワークのメカニズムを探っている。(注4)脳の臨界期や脳の成熟現象のメカニズムを科学的に解明する新しい試みはやっと緒についたばかりである。成果はまだまだ先になるだろう。特に生得的プログラムはDNAの研究と深い関わりがある。DNAの実体は塩基配列にあるから脳ネットワークの臨界期に関与するプログラムの発見は簡単ではないだろう。
こうしたこともあり、基本方程式で計算して、ヒトとチンパンジーの臨界点を比較検討した結果成熟比には図4のような違いがあった。(注2)
図4 種に固有な成熟比







