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鶏卵(白)のスペクトル変化とHU(ハウユニット)との関係

タイトル: 鶏卵(白)のスペクトル変化とHU(ハウユニット)との関係
研究期間: 2007年7月17日
実験者 : 加美正明氏(エバ・ジャパン株式会社)
文責  : 佐鳥新(北海道工業大学)
出典  : ハイパースペクトル応用学会 
       http://www.hssts.org/
       ハイパースペクトル研究報告書 
       http://hssts.org/japanese/      

1.概要

鮮度アシストを8バンドの簡易スペクトル計測器として用いることにより、卵の鮮度の単位であるHU(ハウユニット)との相関を調べることを目的とする。従来の方法が卵を破壊して測定する方法であったのに対し、分光スペクトルを利用する方法は非破壊に測定できることが最大のメリットといえる。


2.鶏卵(白)の実験結果

図1 鶏卵(白)のスペクトル特性


図2 鶏卵(白)のHUの経日変化


図3 鶏卵(白)の鮮度値(HS)の経日変化


図4 ハウユニットと鮮度値の相関

ここで鮮度値HSの計算式には次式を用いた。
 HS=(1/R1-1)*100

図2と図3の横軸は鶏卵を採取した日付を示している。計測日が7月17日であるから左側にいくほど古い。ハウユニットおよび鮮度値共に新鮮なものほど高い数値を示している。また計測誤差はハウユニットと鮮度値ではほぼ同程度といえる。
図4において、ハウユニットそのものの統計誤差が大きいことから(図2)、全体的に大きくバラついてはいるが、ハウユニットと鮮度値との相関は十分みられる。


次に、スペクトル値から直接的にHUを導出する計算式を求める。


図5 ハウユニットと反射率R5との関係


図5のX軸はR1を1000倍した数値で示してある。通常の反射率に戻してやると、
ハウユニットの計算式: HU=?661*R1+497
を得る。


4.まとめ

統計誤差は多いものの、鶏卵(白)は経日変化から求めた鮮度計算式(鮮度値)で卵の鮮度の指標であるハウユニットとの相関が見られた。従って、鮮度アシストにより鶏卵(白)の鮮度計測が可能であることが証明できたといえる。

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プロフィール:佐鳥 新

北海道工業大学 電気電子工学科 助教授、北海道衛星株式会社 代表取締役社長、NPO法人宇宙空間産業研究会 理事長、有限会社Catch the Dreams 代表取締役、有限会社先端技術研究所
東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻にて博士課程取得後、宇宙科学研究所(現JAXA)の助手となる。大学院時代から宇宙科学研究所にて小惑星探査衛星「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンや次世代推進として期待される反物質推進に関する研究を行った。当時の所長が道工大に赴任したこともあり、1998年10月から北海道に移る。1998年に有限会社先端技術研究所を設立しマイクロ波エンジンの開発に着手し、2004年3月に完成させた。2003年4月から福島氏と共に北海道衛星プロジェクトを立ち上げ現在に至る。

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