2005 Humanoid Robot Design Contest
ごあいさつ審査員総評受賞作品2006年度 作品募集要項
2005 ヒューマノイドロボット・デザイン・コンテスト 受賞作品発表
日本ヒューレット・パッカードZMP設計製造.comCreator's Station.com

ごあいさつ ロボットは今や自動車の組み立てや溶接などの産業用だけでなく、直接人間をサポートする分野にまで活躍の場を広げようとしています。私たちの身近な生活の中で、人間にやさしく親しみやすいヒューマノイドロボットの登場が待たれているのだといえます。
そこで、ロボット時代を支える優れたロボットデザイナーやエンジニアの発掘・育成を目的に、大学・短大・専門学校の在校生を対象として、2005 ヒューマノイドロボット・デザイン・コンテストを開催。日常生活の中で活躍する人型ロボットとして、人に優しいイメージ(例えば、介護ヘルパー、ハウスキーパー、遊び相手ロボットなど)のプロトタイプデザインを募集しました。

全国の大学18校、工業専門学校および専門学校8校、計26校の在学生から84名のエントリーがあり、43作品の応募がありました(チーム含む)。審査員である、ロボット学界・業界で活躍される水川 真氏(芝浦工業大学 工学部 電気・情報系 電気工学科 ヒューマン・ロボット・インタラクション研究室 教授)、谷口 恒氏(株式会社ゼットエムピー代表取締役社長)、そしてデザイン分野で活躍される奥山 清行氏(〈伊〉ピニンファリーナ社デザイン・ディレクター)、原 神一氏(アートディレクター)の4氏が厳正な審査を行った結果、以下の賞を決定しました。

■設計製造.com大賞(メカニカル部門大賞)1名
■クリエーターズ・ステーション.com大賞(デザイン部門大賞)1名
■審査員特別賞(部門共通賞)4名

審査のポイントは、デザインのユニークさ、機能性、安全性、実現可能性、アピールシートのインパクトなどを評価。審査員の推薦によって大賞候補となる第一次審査で、メカニカル部門3作品、デザイン部門4作品を選定。次に7作品について、点数評価(100点満点)による第二次審査を実施し、各部門での最高得点を大賞として決定しました(各審査員の選評は別途掲載)。さらに大賞とは別に、各審査員が独自に推薦した審査員特別賞も選定しました。

初めての開催となるヒューマノイドロボット・デザイン・コンテストであり、認知度が低いにもかかわらず多数のご応募いただき感謝しております。本年も2006年度(第2回)コンテスト開催に向けて準備を進めておりますので、学生の皆様の新たなアイデアと斬新なデザイン作品での積極的なご応募をお待ちしております。

2006年2月17日
ヒューマノイドロボット・デザイン・コンテスト実行委員会

審査員総評 谷口恒氏
独創性の高いもの、ユニークな発想がこめられた作品が多かったように思う。日本人に流れるアニメ、ロボットへの夢は世界に誇れるものだと実感し、自分自身もよい刺激を受けた。ホームロボット市場を創造するためには、若手の自由な発想とチャレンジが鍵になる。そのためにも今回のようなコンテストが、人材の裾野を広げるためのきっかけになれば幸いに思う。
水川真氏
今回は、イメージ重視の提案が多く、工学的に実現が極めて困難な「マンガ」レベルにとどまるものが散見された。パッケージングの面では、ヒントになりうるが、メカニカル部門で大賞を出すことには、大いに疑問である。設計ができるレベルの物に限るべきと考える。
原神一氏
作品は私では考えもつかない素晴らしいアイデアのものが数点ありました。とても楽しかったです。また大変勉強になりました。
▲TOP 奥山清行氏
受賞作品 設計製造.com大賞 (メカニカル部門)
macra - 林摩梨花さん
作品のアピールポイント:このロボットは全身がすっぽりとスポンジで覆われた遊び相手ロボットです。撫でてほめてあげたり、腕をつかんで動きを教えてあげたり出来ます。遊びつかれたら一緒に眠ったり、とても無防備な状態で触れて、自然と愛着がわきます。

設計製造.com大賞作品審査員選評

水川 真氏
技術的観点から、実現には多くの課題を持つ。一歩一歩、解決すること、道筋を提案することが必要である。

谷口 恒氏
添い寝、寄り添いロボットというアイデアと、用途に適合したクッション性のあるやわらかい外装を素材にした点がよい。製品化には、熱の問題や構造材と外装の干渉など課題はありそうですが、是非実現して欲しい。

奥山 清行氏
カバーでメカニカル要素を覆う考えはよく見られるが、この作品の場合そのカバーデザインがあまり自己主張していないのが逆に面白い。表情の無いその外観が、動きだけで感情表現や人への反応を表示できたら面白いだろう。ちょっと不器用なパントマイムのようでもある。欲を言えば、機械部分のボディー部に関節を増やして、捻りや曲げの動きに対応できるようにしたらもっと良いだろう。

原 神一氏
内側がデジタルでハイテクなのに、外側がやわらかい素材でアナログ的な暖かい優しさが感じられて、そのギャップがとても素晴らしくロボットの一つの未来への方向性を感じました。

作品写真1

作品写真2

作品写真3

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クリエーターズ・ステーション.com 大賞 (デザイン部門)
卓上ロボット Taku Robo - 宇井健人さん
作品のアピールポイント:身長17cmの小さなヒューマノイドロボットです。「このロボットはこんなかたち」と子供達がすらすら描けるような明解なデザインを追求しました。

クリエーターズ・ステーション.com大賞作品審査員選評

水川 真氏
身近に常に存在し、人とのインタラクションを提供する。人との親和性と安全性にも配慮しているところがポイントであろう。技術の制約条件としてのパッケージングと機能は、これから解決できるかがみどころ。

谷口 恒氏
シンプルなデザイン、どこか懐かしい、卓上調味料の容器のような、事務用品のようなテイストが、人との親和性という面でよい。サイズとデザインのマッチングもよく、製品化の実現性も高いと思われる。

奥山 清行氏
ロボットとして求められる要素に、1)提案性があること。どうやって人々の暮らしをよりよくするか一生懸命考えていること。2)形や印象だけでなく、人間と相互交流があるコンテンツがあること、という要素を考えた。それらのどちらも満たすこの作品は、技術の発達が生活をどんどん複雑にしていくという、本末転倒の結果が多い現代で、そのシンプルさが共感を呼んだ。お節介なサービスでなく、なんとなく側に居てくれるだけで嬉しい、そんな存在である。

原 神一氏
この作品はとにかく小さいところが一番いいところです。もっと小さくてもいいぐらいで、ポケットに入れて持ち運べそうなところが今の時代にフィットしていると思います。形も手と足のバランスが面白くて何か楽しいことをしてくれそうなイメージをもっていますね。

作品写真1

作品写真2

作品写真3

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審査員特別賞 (部門共通)
NT-MK5 - 沼田大志朗さん
作品のアピールポイント:このロボットは、「あなたの新しいパートナー」というのがコンセプトです。現在、我々の身のまわりにある小型の電子機器の全ての機能を彼が果たしてくれるでしょう。いずれ、あなたの隣には常に彼がいることでしょう。

審査員特別賞選評
水川 真氏推薦
アプリとしてはよいが、デザインはプア。これからのパーソナルギアとしてのコンセプトを評価したい。ただし、コミック「ちょびっツ」(CLAMP著)にはすでに類似設定あり。

作品写真1作品写真2作品写真3

忍者ねこ麿 - 漆工芸チーム:平野葉さん
作品のアピールポイント:左右両方のポケットには様々なお菓子が入っています。しっぽのライトを点灯させながら子供達にお菓子を配ります。忍者なので、あなたの気付かないうちにひっそりと横にいてあめをくれるかもしれません。

審査員特別賞選評
谷口 恒氏推薦
忍者というコンセプトは「?」だが、倒立二輪移動機構はコンパクトでスピーディーな移動手段として、視点がよいと思う。近い将来家庭で使えるレベルでもあり、実現性を重視して考えたのであればよく研究されているという評価ができる。

作品写真1作品写真2作品写真3
お風呂場用ロボット シャワーくん - 神森正昭さん
作品のアピールポイント:老人をはじめとする様々な人の入浴時に体を洗ってくれるロボット。青い部分はゴム性の柔かい素材を使用、手の緑の部分はスポンジで横の穴から液体石けんが出る。頭はシャワー。

審査員特別賞選評
奥山 清行氏推薦
実際大変有効だと思う。入り口から連れていって欲しい。よくデザインされているがちょっとエイリアン的過ぎて怖い感じもする。

作品写真1作品写真2作品写真3

ヤオ - 山本倫雅さん
▲TOP
応募のポイント:このロボットは、腕・脚の関節を浮かせることで、より滑らかで柔らかい動作をすることができます。また、関節を伸縮させることも可能です。

審査員特別賞選評
原 神一氏推薦
アイデアが最高、このロボットいろいろなことができそう、部分的に空もとびそうだし。

作品写真1作品写真2作品写真3

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