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東京ショールームめぐり
コーナー紹介
「東京ショールームめぐり」では、企業としての発信のみならず、企業全体の今後を指し示すようなコンセプチュアルな提案を行っているショールームを独自の視点と切り口でセレクトします。驚きの最新機器や知られざる名コンテンツなど、実際に足を運ぶことで「ものづくり」のヒントが得られるような紹介記事を掲載していきます。
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酒井医療株式会社 東京ショールーム

酒井医療株式会社 東京ショールーム


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酒井医療株式会社 東京ショールーム
http://www.sakaimed.co.jp/seminar/showroom_kasuga.html

営業時間:午前8:45〜午後5:45
定休日:土・日・祝日
入場料 :無料
所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷3-15-9
TEL: 03-3814-8587 ※要予約

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日本の医療・福祉・保健のため、道なき道を拓いていく
文京区本郷の本社を始め、各地に多数の営業所を構える酒井医療株式会社は、リハビリテーション機器の綜合メーカーで、身体障害者、高齢者向けの入浴装置やコンパストレーニングマシンを用いたパワーリハビリテーションなどで知られている。
今回取材させていただいたショールームは本社1階と2階に設けられており、酒井医療の主要製品である入浴装置と、パワーリハビリテーションのためのトレーニングマシンが展示されている。
開設してからまだ一周年を迎えていない、新しいショールームだが、その中には酒井医療の長い歴史とその中で育まれた技術が凝縮されている。見学者は施設関係者がほとんどだが、論文の参考にしたいという学生が訪れたことも何度かあるという。見学の際は事前予約が必要となる。

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創業125周年という歴史を誇る酒井医療の創始者、酒井嘉平治氏は、日本で最初に電気治療器の複製を製造した人物と伝えられている。「こんな器械があれば」という医療現場の願いを、技術と開発力で実現させ、より優れた機器を多くの人に届ける。それが創始者酒井氏の、そして今も昔も変わらぬ酒井医療の指針である。

1962(昭和37)年、事業拡大を目指した酒井医療電機株式会社は販売部門を分離し、「酒井医療販売株式会社」を設立した。社長に就任した加藤辰雄氏が掲げた言葉が「初雪をかく」である。
降り積もった雪をかき分け、道なき道を開拓していくように、新しい医療のため、後に続く人たちのために働こうという意志がこめられたこの言葉は、酒井医療の伝統精神として現在まで受け継がれている。

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仰臥位入浴装置「ロベリア」

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ユニットケア座位入浴装置「ライラック」

ショールーム1階は入浴機器の展示室となっている。上の写真は過去に導入された数が一番多いという仰臥位入浴装置「ロベリア」と、入浴者と介助者が向かい合い、対話しながら入浴することができる座位入浴装置「ライラック」。「ロベリア」は電動昇降式ストレッチャーと担架を、「ライラック」は入浴用車椅子を使用して、介助者に負担をかけることなく入浴者を浴槽内に移動させることができる。 かなり大型の装置であるこの二台の後、省スペース性に重点を置いて開発されたのがスクーピングタイプの座位入浴装置「カトレア」である。

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スクーピングタイプの座位入浴装置「カトレア」

前方部がスクーピング(すくい上げる)するタイプの浴槽で、入浴するたびにお湯を入れ替え、清潔な入浴を楽しむことができる座位入浴装置だ。省スペースにも関わらず、腹部や膝をゆったり伸ばすことができる快適な入浴姿勢を実現し、さらに安全性、操作性の向上にも配慮されている。

酒井医療が入浴装置において、今後とも力を入れていく方針なのが、この省スペースという点である。現在はグループホームのような小規模な施設や住まいが増えつつあり、場所をとる大型の入浴装置では、そのような施設の浴室内に設置することはできない。また省スペースな入浴装置なら、使用するお湯の量ばかりでなく、入れ替える時間も節約することができる。感染症などを予防するため、一人一人が入浴するごとにお湯を入れ替えることが容易になるのだ。

例えば新製品であるシニアリビングバス「アリッサム」は約300リットル、パーソナルケア浴槽「パンジーII」では約230リットルと、使用湯量は家庭での浴槽とそれほど大差ない。
また小型化は価格を下げることにもつながる。現在はスペース面だけでなく価格の点からも導入先はほぼ施設だけだが、今後は一般家庭でも導入可能な価格の入浴装置を開発したいという。
展示されている入浴装置をショールーム内で使用することはできないが、千葉県白井市にある酒井医療白井第一工場には体験浴室があり、実際にお湯を入れて性能を試すことができる。

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省スペース性を重視して開発されたシニアリビングバス「アリッサム」

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家庭のお風呂に近い感覚で使えるパーソナルケア浴槽「パンジーII」

身体と心、両方の活性化を目的として
社会の高齢化が進む中で、年金・医療保険・介護保険に代表される社会保障制度の負担軽減を目指し、2006年度から、介護保険制度に「介護予防」が取り入れられた。寝たきりになる高齢者を一人でも少なくするため、科学的根拠に基づく効果的な介護予防手法への期待はますます高まっている。

その中で急速に導入が進んでいるのが、要支援・要介護高齢者や虚弱高齢者の活動性や体力向上を目的としたパワーリハビリテーションである。
酒井医療では以前より高齢者のためのパワーリハビリテーションの開発と普及、発展に取り組み、物理療法機器、理学療法機器、リハビリテーション機器などを医療現場に提供してきた。まさにリハビリテーション機器のリーディングカンパニーといえるだろう。
医療・福祉・保健の統合的な展開を視野に入れた酒井医療のパワーリハビリテーションは全国各地で着実に成果を挙げつつあり、介護予防の有効な手法として注目を集めている。
ショールーム2階ではそのパワーリハビリテーションのためのトレーニングマシンが展示されており、一見スポーツジムのようである。しかし並んでいるのはいずれも低負荷による反復した運動によって、不活動状態に陥った神経・筋を再活動化させて、動作性の向上、維持を図るための機器であり、筋力強化を目的としたものではないのが特長だという。
またリハビリテーション機器は正しく使用してもらわねば意味がない。そのため酒井医療では、しばしば展示室に隣接されたセミナールームで、パワーリハビリテーションに必要な知識や技法を指導する、サポートプログラムセミナーを行っている。

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パワーリハビリテーション機器の展示室

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2階にはセミナールームも併設。壁には伝統精神「初雪をかく」の額が

「初雪をかく」という伝統精神に支えられ、常に「自分達にしかできないことは何か」を考え続けてきた酒井医療。その企画力と提案力は、これからも「今」にとどまらず、医療・福祉・保健の分野において、健康や自立を願う者とそれを支える者双方の信頼に応える製品とサービスを提供し、豊かな社会づくりに確実に貢献していくだろう。


酒井医療株式会社
http://www.sakaimed.co.jp/

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