自律移動機能を備えた高音質のミュージックロボットが誕生した。最先端のロボット技術が搭載された「miuro (ミューロ)」を開発したのは、二足歩行ロボット「PINO」「nuvo」などの開発・販売を手がけてきた株式会社ゼットエムピー (以下 : ZMP) だ。株式会社ケンウッドの協力を得て設計された miuro は、iPod などを装着できるネットワーク音楽プレーヤーで、家電としては世界で初めて自律移動を可能にしている。定価は 10万 8800円で、初回出荷は 12月を予定。miuro の公式サイト (http://miuro.com/) で先行予約を受け付けている。
「家電×ロボット」をキーワードにした miuro は、ヒューマノイド (人型) ロボットを開発・販売してきた ZMP が、「ロボット技術をもっと生活に密着させたい」という構想のもとで開発したミュージックロボットだ。家電としては世界初の自律移動技術を搭載するとともに、臨場感のあるサウンドを実現。8月 31日に都内で開かれた記者発表会で、同社代表取締役社長の谷口恒氏は「これまで我々が開発してきた人型ロボットに代表するように、ロボットは形や動きの面白さばかりが注目され、生活の場に入ってくるイメージがなかなか実感できなかった。身近な家電製品にロボット技術を応用することによって新しいライフスタイルを提案し、毎日使ってもらえる製品にしていきたい」と語った。
miuro の開発にあたって、ZMP はそのデザイン性にも徹底的にこだわった。デザインを担当したのは、浜崎あゆみや GLAY、大塚愛など数々の大物ミュージシャンの CD ジャケットなどを手がける原神一氏。「デザインだけが先走って生活空間から浮いてしまわないように注意した」という原氏は、「テーマは『人に優しい』ということと『未来感』。卵や音符など、丸みのあるフォルムを取り入れることで人への優しさを、卵から卵が生まれるようなイメージによって未来感を表現した」とデザインコンセプトを語った。
(株)ZMP 谷口恒社長
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(株)ライス アートディレクター 原神一氏
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miuro のサイズは幅 35cm、高さ 22cm。本体の左右にある車輪を回転させ、加速度センサなどで姿勢を制御しながらスムーズに動く。自律移動パッケージを利用すれば、内蔵するカメラの画像とセンサ情報などから部屋の見取り図を自動的に作成・更新。ユーザーがあらかじめ好きなリスニングポイントを登録しておくと、miuro は自分で目的地までのルートを考え、障害物を避けながら目的地にたどり着いて音楽を再生してくれる。また、付属のリモコンを使ってユーザーが操縦することもできる。
ダンシング & イルミネーション機能も装備されており、再生中の音楽のテンポを解析してツイストの動きをしたり、スピーディーに旋回したり、フルカラー LED によって光を放つなど、多彩なダンスで楽しませてくれる。さらに遠隔コミュニケーションパッケージを装着すると、外出先にいながらにして携帯電話から miuro の移動場所と音楽を指定することができる。miuro は障害物を避けながら移動し、目的地へ到着すると写真をメール送信してくれる。PC や携帯の画面で部屋の様子を確認したり、家にいる家族に音楽をプレゼントするといったことも可能だ。
サウンド面では、老舗音響メーカーのケンウッドと提携。音質の最高責任者である音質マイスター早川純一氏の指導のもと、「原音再生」にこだわりながら高音質チューニングを行った。80mm のウーファーと 25mm のソフトドームツィーターをそれぞれ本体の左右に分離させることによって、左右独立したステレオサウンドの臨場感を実現している。さらにリモコンで「正面位置補正」ボタンを押すと、そのなかでもっとも適した位置になるよう、miuro が自動で動いて位置を調整してくれる。
早川氏は「低音だけが目立つサウンドではなく、高音から低音までなめらかに自然な音を出したいという思いで音づくりをした。スピーカーのサイズが小さいので苦労もしたが、かなりいい音に仕上がっていると思う」と自信を見せた。
記者発表会では、会場のスピーカーを通さず、ステージ上に置かれた miuro 自体のスピーカーだけを使って音楽を再生、会場の隅々まで響くサウンドが記者たちを驚かせた。
音楽再生の方法で特徴的なのは「iPod」を利用できる点だ。第 3世代以降の iPod に対応するドックコネクタを搭載しており、本体上部に iPod を収納するスペースがある。付属のリモコンから iPod の再生・停止などの操作が可能で、曲名などの情報は本体中央の大型ディスプレイに表示される。さらにオーディオ入力端子も付いているため、iPod 以外のデジタルオーディオプレーヤーの音楽も再生可能だ。また、無線 LAN を経由して、インターネットラジオや PC 内の音楽ファイルを聴くこともできる。対応するファイル形式は WAV、MP3、WMA、AAC、AIFF、LPCM で、著作権保護機能 (DRM) 付き音楽ファイルは再生できない。
カラーはホワイト、ブラック、イエロー、レッドの 4色。本体価格は 10万 8800円で、オプションとして自律移動パッケージ (19,800円)、遠隔コミュニケーションパッケージ (15,800円)、大容量バッテリー (12,800円)、クリアトップカバー (2,800円) がある。
miuro の詳細や先行予約については公式 Web サイト (http://miuro.com/) で。
デザイン性、音質、パフォーマンスともに優れた最先端のミュージックロボットをチェックしよう!